Tokai

岡崎市民球場(愛知県岡崎市)
清水庵原球場(静岡県静岡市)
ナゴヤドーム(愛知県名古屋市)
長良川球場(岐阜県岐阜市)
霞ヶ浦第一野球場(三重県四日市市)
草薙球場(静岡県静岡市)
関市民球場(岐阜県関市)
豊橋市民球場(愛知県豊橋市)
刈谷球場(愛知県刈谷市)
ナゴヤ球場(愛知県名古屋市)
倉田山公園野球場(三重県伊勢市)
可児市運動公園野球場(岐阜県可児市)
蒲郡球場(愛知県蒲郡市)
小牧市民球場(愛知県小牧市)
津市営球場(三重県津市)
春日井市民球場(愛知県春日井市)
夜明け前スタジアム(岐阜県中津川市)
豊田市運動公園野球場(愛知県豊田市)
碧南市臨海公園グランド(愛知県碧南市)
浜松市営球場(静岡県浜松市)
 

岡崎市民球場(岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)
所在地:愛知県岡崎市
開場:1991年
収容人数:20,000人

Photo by 球場巡礼

 岡崎の市街地から離れた岡崎中央総合公園内にある市営球場。知名度はそこまでないがセンターまで126メートルという国内では屈指の"Deep Valley"を擁する球場ということでマニアにはつとに有名。普段は高校野球や社会人野球の主要球場として使用されており、プロ野球では中日主催のオープン戦かウエスタン戦がよく行われる。グレード的には豊橋より数段上だがまだ1軍の公式戦は一度も開催されたことはない。是非ともやってもらって中堅126mの迫力を全国の野球ファンに知らしめたいところ。2021年から三菱自動車がネーミング・スポンサーになり「岡崎レッドダイヤモンドスタジアム」との愛称が付けられた。
 スタンドは内野と外野の芝生席に二分されており、内野のバックネット裏には屋根がかかっている。屋根、座席、スタンドへの出入口は全て水色にペイントされていて、私の中では岡崎と言えば水色というイメージがある。座席はバックネット裏のみ背もたれ付きの一人掛けシートでベースライン沿いは全てベンチシート。内野フェンスは継ぎ足されていてかなり高く、それを避けて見たければスタンドのだいぶ上の方に座らねばならない。スタンドからの眺望は木と山以外特にない。
 両翼99.1m、中堅126m。フィールドは天然芝でナイター設備あり。OKAZAKIの"O"と"K"をかたどったと言われている照明のデザインが非常にユニーク。スコアボードは知らぬ間に文字がLED表示にかわっていた。内外野のウォールに広告はないが"OKAZAKI RED DIAMOND STADIUM"の表記あり。スコアボードは岡崎市民球場のまま。バックストップにも白抜きでOKAZAKIの文字あり。球場は丘の上にあり、市街地からは一本道でオープン戦や高校野球の時はかなりの渋滞が発生する。しかしアクセスの手段が自家用車かバス以外はないので出入りに相当時間がかかるので注意。
行き方:名鉄本線「東岡崎」駅から名鉄バスの61C中央総合公園行きで約30分、終点の「中央総合公園」下車スグ。本数は1時間に1本のみ。通常、プロ野球が行われる日には直通の臨時バスも出るが2024年は出なかった。運賃は片道430円。JR利用の場合は東海道本線「岡崎」駅からいったん名鉄「東岡崎」駅へ出なければならない。両駅間は名鉄バスが頻繁に往復しており、こちらは所要時間約15分で片道260円。(24年03月現在)
観戦したゲーム(3):
2000.08.26 ウエスタン公式戦 中日−サーパス
2004.03.13 オープン戦 中日−オリックス
2024.03.19 オープン戦 中日−東北楽天

清水庵原球場(ちゅ〜るスタジアム清水)
所在地:静岡県静岡市
開場:2005年
収容人数:10,000人

・2024年からウエスタンリーグに新規加入したハヤテベンチャーズ静岡のホーム。
・2007年にイースタンのジャイアンツ戦が開催されているらしい。
・2024年から地元のいなば食品がネーミング・スポンサーとなり自社の商品から「ちゅ〜るスタジアム清水」と命名された。
・キャパ1万人の内訳は内野スタンドに4,000人、外野芝生席に6,000人。なおハヤテベンチャーズ静岡の試合では外野席は開放されていない。
・両翼100m、中堅122m。フィールドは天然芝でナイター設備あり。スコアボードは選手名は表示されるが磁気反転式なので昼間は見えにくい。
・プロ野球開催時は隣接する第2球場が臨時駐車場になる。
行き方:プロ野球の試合がある時はJR東海道線「清水」駅東口から球場まで無料のシャトルバスが運行される(しかし毎試合ではないようなので運行の有無・時間などはSNSで要確認)。本数は少ないが静鉄バスの上伊佐布行きかトレーニングセンター行きでも行ける。所要時間20分で「庵原球場入口」下車スグ。(24年03月現在)
観戦したゲーム(1):
2024.03.16 ウエスタン公式戦 ハヤテ−オリックス

ナゴヤドーム(バンテリンドームナゴヤ)
所在地:愛知県名古屋市
開場:1997年
収容人数:36,700人

photo by 球場巡礼

 ナゴヤ球場に代わって中日の本拠地となったドームスタジアム。オープンから20年以上ネーミング・スポンサーとは無縁だったが2021年から興和がスポンサーとなり「バンテリンドームナゴヤ」になった。ドームになってもナゴヤ球場時代の伝統を受け継いで「名古屋」はカタカナ表記となっている。同じ年にオープンしたのでつい大阪ドームと較べてしまうのだが、視界の透明度が良く(シートや壁面の色使いも関係してる?)、座席配置も野球に適しているようでこちらの方が観戦しやすいような気がする。大阪ドームの屋根が上下に可動するというギミックに対して、こちらは屋根中央部のガラス窓が開いて自然光を取り入れる事ができる(どちらにしてもプロ野球開催時には関係ないが)。スタンドは内野も外野も360度ぐるりとダブルデックになっていて非常に均整がとれた構造になっている(中2階はラグジュアリースイート)。座席は下段から順にブルー→水色→グリーン→イエローにペイントされていてグラデイションが楽しめる仕掛けだが、個人的にはスタジアムの座席は単一カラーの方が威厳があっていいと思う。
 両翼100m、中堅122mのドーム球場標準規格。フィールドは全面人工芝。以前は外野のフェンス沿いと内野の塁間に土が入ってるように色分けされていたが、2006年に新しく張り替えられた際にノーマル仕様にもどされた。現在の人工芝は2022年の開幕に合わせて張り替えられたミズノ社製の6代目。スコアボードはドームの近くに工場がある三菱電機製のものがセンターに配置されている。一時期はオリックスや近鉄なども主催試合を行っていたが近年は中日主催以外の試合は組まれていない。2016年3月に当球場では初の国際試合(日本対台湾)が行われた。
行き方:地下鉄名城線「ナゴヤドーム前矢田」駅下車、徒歩10分。地下鉄の改札から地上に出るコンコースにはドラゴンズの歴史や選手のパネルが掲出してあり観戦ムード満点。地上に出るとドームまで直通の屋根付き連絡通路が整備されている。JR利用の場合は中央本線「大曽根(おおぞね)」駅から徒歩15〜20分。大曽根駅から歩くのがイヤな方は「ゆとりーとライン」という高架の専用路線を走るバスがドーム前まで行っている。
観戦したゲーム(11):
2015.04.05 セントラル公式戦 中日−広島
2016.03.05 侍ジャパン強化試合 日本−チャイニーズ・タイペイ
2023.08.13 セントラル公式戦 中日−広島・・・ドラゴンズ先発の柳が9回無安打無失点も勝ち投手になれず

長良川球場
所在地:岐阜県岐阜市
開場:1990年
収容人数:30,000人

Photo by 球場巡礼

 岐阜メモリアルセンターというスポーツ・コンプレックス内にあり、東海地区はもとより国内でもかなりメジャーな地方球場の代表格。名前の通り近くには長良川が流れ、レフト後方には斉藤道三が岐阜城を築いた金華山が望める。レギュラー・シーズンでは中日が毎年主催試合を行う(福井と共に北陸シリーズに組み込まれている)ほか、中日主催のオープン戦やウエスタン戦も開催される。また中日以外ではなぜか読売のオープン戦が毎年、イースタン戦がたまに行われている。
 90年代以降のこのグレードの地方球場は2層スタンドが標準装備となっているが(倉敷、松山、長野、宮崎など)、ここ長良川はオーソドックスな一層で勝負。スタンドはほど良くいいあんばいで傾斜しており、どこに座ってもフィールドが見渡せて快適な観戦ができる。内野席はネット裏のみが背もたれ付きで、その他はお尻止め(3cmくらいの背もたれがちょこっとついている)のあるベンチシート(一応セパレートになっている)。ブルペンが内野席の内側にめり込むように設けられていて、投球練習をすぐ間近で見られるのは地方球場ならではの魅力。ホーム・プレート後方に"NAGARAGAWA"のペインティング有り。
 両翼97.6m、中堅122m。フィールドは天然芝でナイター設備あり。外野席はちょっと変わっていて、真ん中の芝生席を挟むように下段と上段の数列がイス席になっている。そして、外野席にまでひさしの付いている球場は、ここ以外ではなかなかお目にかかれない。
行き方:JR東海道本線「岐阜」駅、または名鉄「新岐阜」駅から岐阜バス「忠節長良線」で「岐阜メモリアルセンター前」下車スグ。または「金華橋忠節線」で「岐阜メモリアルセンター正門前」下車。所要時間はいづれも15〜30分(時間によっては渋滞に巻き込まれる)、運賃は片道200円。ビッグ・ゲーム開催時は直通の臨時バスも出る。(04年3月現在)
観戦したゲーム(4):
2001.08.25 ウエスタン公式戦 中日−阪神
2004.03.14 オープン戦 中日−オリックス
2023.05.09 セントラル公式戦 中日−広島

霞ヶ浦第一野球場
所在地:三重県四日市市
開場:1973年
収容人数:7,800人

Photo by 球場巡礼

 近畿なのか東海なのかはっきりしない三重県を代表する地方球場。ファームの公式戦なら余裕で開催できるが一軍の公式戦はちょっとキビしい、といったグレード。地域的には中日のナワバリなのだが以前は近鉄や読売もファームの公式戦を開催していた。球場は四日市名物のコンビナート群に囲まれた霞ケ浦(かすみがうら)緑地公園内にあり、球場の他に競輪場やアリーナ(四日市ドーム)、テニスコート、サブ球場(第2・第3)などもある(2020年に完成した第3球場は外野が人工芝だが1,600人収容の内野スタンドがあって独立リーグレベルなら十分興行できる)。スタンドからの眺めはほとんどが大規模なプラントと煙をモクモクと吐き続けるエントツ、煙突、えんとつ。野球は太陽の下で行うスポーツ、なのにここでは煙の下で行われているのだ!でもこのような退廃的かつ近未来的な非日常風景をバックに野球というのは悪くない。むしろここでないと見られないので楽しみですらある。レフトの向こうは四日市港になっており、サン・フランシスコ・ジャイアンツの球場ほどではないがスプラッシュ・ヒットの可能性も期待できる。
 以前は両翼91.5m、中堅116mとプロがやるにはだいぶ手狭だったが2014年に外野を拡張して現在は両翼97.6m、中堅120mとなっている。また文字がちっこくて見づらかったパネル式のパタパタスコアボードも2012年にLEDに更改された。フィールドは天然芝でナイター設備あり。座席はネット裏のオレンジとその他のブルーに色分けされてはいるものの、全て背もたれなしのベンチシート。外野は全て芝生席。
行き方:近鉄名古屋線「霞ヶ浦」駅から徒歩20〜25分。途中にコンビニあり。JR利用なら関西本線の「富田浜(とみだはま)」駅から徒歩。霞ヶ浦駅からよりこっちの方が球場に近い。あるいはJR「四日市」駅、または「近鉄四日市」駅にレンタサイクルがあるのでそれを利用するのも可。1日借りて120円/240円(電動アシスト)とウレシイ料金設定。デーゲームなら余裕で返却に間に合う。(23年04月現在)
観戦したゲーム(3):
2003.08.10 ウエスタン公式戦 大阪近鉄−中日
2015.04.04 ウエスタン公式戦 中日−広島
2023.04.08 ウエスタン公式戦 中日−福岡ソフトバンク

草薙球場
所在地:静岡県静岡市
開場:1973年
収容人数:21,656人

photo by 球場巡礼

 正式名称は静岡県草薙運動場硬式野球場。静岡県のメイン・スタジアムで敷地内には硬式野球場のほかにも軟式野球場や室内練習場、競技場、アリーナなどが一通り揃っている一大スポーツ・コンプレックス。オリジナルの草薙球場は1930(昭和5)年にオープンした歴史ある球場だが現在のは1973(昭和48)年に全面的に建て替えられたもので残念ながらオールド・スタジアムの名残りは全くない。1960年代〜80年代にかけて大洋ホエールズが春季キャンプをはっていたことがあり、その縁で親会社が変わった今でもベイスターズの試合がよく行われている。近年では楽天が毎年オープン戦を開催しており今ではすっかり春の住人として定着している。2006年までは毎年11月にパ・リーグの、パ・リーグによる、パ・リーグファンのための祭典「パ・リーグ オールスター東西対抗」がこの球場で開催されており、試合終了後に各球団の応援団が打ち上げと称し延々と応援合戦を繰り広げるのが恒例となっていた。
 球場の正面に野球王ベーブ・ルースと沢村栄治の銅像が建っているが、彼らの伝説が作られたのは1934(昭和9)年11月20日の事。その日の日米野球第10戦に先発したのは弱冠17歳の沢村栄治。沢村はルース、ルー・ゲーリッグ、ジミー・フォックスらを擁する「世界最強チーム」から9三振を奪い、8イニングスをゲーリッグのソロHRによる1点に抑える快投を演じた。ゲームは1−0で敗れはしたものの以後草薙は伝説の地となり、そこいらの地方球場とは一線を画する特別な存在となった。現在では球場自体が「澤村−ベーブ・ルース・メモリアル・スタジアム」と名乗って積極的に伝説の地をアピールしている。
 2010から3年に渡って大改修が行われ、それまで両翼91m、中堅115mと公式戦を行うには相当窮屈だったフィールドを両翼100m、中堅120mに拡張した。他にも芝生席だった外野席をベンチシートのちゃんとしたスタンドにしたり、スコアボードをLED方式に一新したり、内野のフィールドに張り出したウイングシートなる砂かぶり席を増設するなどして、一軍が使用するに相応しいスペックを備える球場となった。同時にキャパも27,000人から21,656人に圧縮された。外野スタンドをイス席(内訳は7,018人)にしたのでまともな数字がはじき出されたのだろう。フィールドは天然芝でナイター設備あり。以前はベースライン沿いにあった"KUSANAGI"のペイントはいつのまにかバックストップに移動されていた。天気の良い日はスタンドの背後にMt. Fuji が鮮やかに見えるのでお見逃しなく!
行き方:静岡鉄道の「県総合運動場」駅下車、徒歩5分。静鉄へはJR東海道本線の「静岡」駅、「清水」駅、「草薙」駅から乗り継げるが、草薙駅が一番近い。JR「東静岡」駅から歩くと20分以上かかるが途中にお弁当屋さんや食事処がいっぱいあるので時間に余裕があるのならJR利用も悪くない。
観戦したゲーム(3):
2002.11.10 パ・リーグ オールスター東西対抗
2016.03.12 オープン戦 東北楽天−中日
2023.03.12 オープン戦 東北楽天−千葉ロッテ

関市民球場(河上薬品スタジアム)
所在地:岐阜県関市
開場:1977年(2022年リニューアル)
収容人数:2,196人+芝生席

photo by 球場巡礼

・市街地のはずれの方にある中池公園内の市営球場。中池公園は球場の他に体育館、テニスコート、屋外プール、陸上競技場、自然の家などひと通りの施設が揃った広大なスポーツコンプレックス。
・球場は2022年4月に全面建替工事が完了しリニューアルオープン。同年9月に19年振りとなるウエスタンリーグ公式戦が開催された。チケットは一般販売はなく抽選による招待のみだった。
・小高い丘の上にあり、スタンドからの眺望は山しか見えない。
・改修の際、外野とフェンス際のアンツーカ、内野のファウルエリアは全て人工芝になった。
・改修前は両翼が91mしかなかったが98mに、中堅は120mから122mになりだいぶ大きくなった。
・バックストップに白いペイントで"SEKI CITY"の文字あり。
・スタンドは内野と外野の間くらいまであるセミロングタイプ(?)で、スタンドの向こうが芝生席になっているよくあるやつ。ただし内野スタンドと芝生席の間にはブルペンが設置されていて分断されている。
・バックネット裏には鉄骨で組まれた支柱に白いタープ状の屋根がかかっていてデーゲームでは大変助かる。座席は背もたれのない一人掛け。下段の3列はオレンヂ、その上8列はブルーに色分けされている。ベースライン沿いはよく見かけるブルーのベンチシート。
・芝生席は盛り土が高く見やすい。外野芝生席には木が植えてありもっと葉が茂れば木陰になって涼しそう(2022年9月の時点ではまだ大きく育っていなかった)。
・内外野のウォールはグリーンで広告は一切入っていない。
・ネーミングスポンサーは健康食品やミネラルウォーターなどを販売している地元の会社。2022年4月からの3年契約とのコト。
・スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。電光式。スピード表示無し。
・球場正面にはスペースがほぼないので、フードトラックや屋台はスコアボード裏のパーキングに出ていた。
行き方:長良川鉄道「関」駅から徒歩50分。あるいはJR岐阜駅前バスターミナル14番乗り場から岐阜バスの関行きで約1時間、終点の「せき東山」バス停から徒歩25分。運賃は片道800円。なお、このバスは関駅前のバスターミナル(関シティターミナル)も通る。(22年09月現在) 
観戦したゲーム(1):
2022.09.10 ウエスタン公式戦 中日−福岡ソフトバンクホークス・・・1回表のホークスの攻撃で10点入る

豊橋市民球場
所在地:愛知県豊橋市
開場:1980年
収容人数:15,895人

photo by 球場巡礼

 岩田運動公園内にあるリアルガチオールドスタジアム。開場して40年以上も経っているのでスタンドのコンクリは黒ずみ、床のペイントははげ、あちこちに亀裂も見られる。中日主催のオープン戦は毎年行われていたが、2002年4月に豊橋市ではなんと47年振りに公式戦が行われ話題になった。公式戦を誘致するにあたり照明の照度をUPさせ、内外野のフェンスを高くし、スタンドを改装するなどして多少グレードは上がった(おかげで以降ウエスタンリーグの試合がナイトゲームで開催できるようになった!)。公式戦の方は阪神・星野監督の人気も手伝ってチケットは発売3時間でソールドアウト、球場はかつてない賑わいをみせたそうな。この試合を契機にオープン戦にかわって毎年1軍の公式戦が行われるようになった。またウエスタンリーグ公式戦の方は基本毎年8月最後の日曜日に開催されるのが恒例となった。
 両翼93m、中堅115m。1軍の公式戦が行われる球場の中では異例の狭さ。フィールドは天然芝でナイター設備あり。スタンドは一応両翼のファウルポールまであるもののキャパはそれほど多くなく、やはりオープン戦やファームの公式戦がフィットしてると思われる。座席は2014年にリニューアルされていて全席腰までの背もたれがある一人掛け。外野は全て芝生席。正面入口に掲げてあるボールパークサインの「市」と「民」の間に巨大な時計がスッポリはまってるのがお茶目。ちなみに豊橋駅近くに市営の豊橋球場というのがあってまぎらわしいのだがプロ野球開催の場合はこの市民球場の方なのでお間違いなく!
行き方:JR東海道本線・新幹線・名鉄「豊橋」駅から豊橋鉄道市内電車(路面電車)の「運動公園行き」で約30分、終点の「運動公園前」駅下車スグ。運賃は片道180円。(22年08月現在) 
観戦したゲーム(2):
2003.08.24 ウエスタン公式戦 中日−サ−パス
2022.08.28 ウエスタン公式戦 中日−オリックス

刈谷球場
所在地:愛知県刈谷市
開場:1950年
収容人数:10,000人

Photo by 球場巡礼

 亀城公園内にある普通のスタジアム。スタンド裏は刈谷城跡に造られた公園になっているが、外野席の向こうは道路1本を隔ててすぐ民家が並ぶ庶民的なロケイション。愛知県内の岡崎や豊田、小牧とともに中日のオープン戦を持ち回りで定期的に開催しているので全国的にもちょっとは名の知れた存在だろう。スタンドはベースラインの中程までしかなく、その向こうは外野も含めて全て芝生席になっている。座席は全てベンチシートで日差しを遮る屋根などは一切ない。古い球場の割には座席の前後の幅が広めにとってあり意外とゆったり座れる。また最前列、中段、最後列にそれぞれ通路が設けてあるのでスタンド内の横の移動はすこぶる軽やか。スタンドからの眺めは何ら特筆すべきものはない。せめて公園の樹々でも見渡せればよいのだが、残念ながら見えるのは低層マンション、民家の屋根、大型スーパーの看板、送電線など。スコアボードはバックスクリーンと一体型でLED。バックストップには人工芝上に白文字で"KARIYA"のペイント。
 両翼95m、中堅122m。両翼が狭いがライトポールあたりは民家が本当にスグ手前まで迫って来ているのでこれ以上広くはできなかったのだろう。フィールドは内野が土、外野が天然芝でナイター設備あり。オープン当時、フィールドは楕円形をしていてサッカーなどの競技にも対応していたらしいが70年代のリノベイションで野球専用に造り直されたようだ。
行き方:JR東海道本線「逢妻」駅から徒歩20分。あるいは名鉄三河線「刈谷市」駅から徒歩15分。JR東海道本線「刈谷」駅は最寄り駅ではないので注意。
観戦したゲーム(3):
2001.03.11 オープン戦 中日−大阪近鉄

2007.03.12 オープン戦 中日−福岡ソフトバンク
2022.03.08 オープン戦 中日−オリックス

ナゴヤ球場
所在地:愛知県名古屋市
開場:1948年
収容人数:4,883人

photo by 球場巡礼

 ナゴヤドームが完成するまでドラゴンズ1軍の本拠地だったが現在はファームの専用球場。完成当時「中日スタヂアム」と呼ばれていたが運営会社が変わったため1975年から現在の名称に変更された。1951年のシーズン中に火災でスタンドが全焼、翌52年に全面的に建て直された。ドラゴンズ1軍は1997年からナゴヤドームへ移り、旧球場はスタンドを取っ払うなどダウンサイズされファームの本拠地球場へと生まれ変わった。大阪球場や平和台球場などの同世代球場たちが次々と取り壊されていく中で、逆にお金をかけてもらって新たな使命を与えられたこのオールド・タイマーは静かに喜びを噛みしめているに違いない。
 名古屋駅からひと駅しか離れてない割には生活感溢れる住宅地に立地しており、1軍の試合の時はさぞ近所迷惑だったに違いない。1軍の移転後もしばらくはそのままのフルサイズでファームの公式戦に使用されていた、後にネット裏と3塁側のスタンドが4分の3ほど削ぎ落とされてすっきりとしたグラマラスボディに変身。そして今ではその3塁側には防球ネットが張り巡らされ、その奥には選手寮や室内練習所などの施設が完成した。しかし1塁側スタンドは2009年オフに撤去されるまでは長らく手付かずで、スタンド裏コンコースにはシャッターを閉ざした売店などが当時のまま保存されていた。
 両翼100m、中堅122m。以前はもっと狭かったがナゴヤドームに合わせる為に外野席を削って外野が拡張された。フィールドは往時のままの天然芝、ファウルグラウンドは人工芝。ダグアウトからバッターボックスへ向かう花道は一軍移転後もしばらく残されていたがいつのまにか消えていた。スコアボードはカタチと位置と中身を変えたものの外枠はそのまま利用されている。照明は撤去されナイター開催は不可能になった。外野には削られたスタンドの残骸が残っているがもちろん観戦スペースはない。入場料は大人1,000円だがコンビニのチケット発券機などで購入できる前売り券だと800円でシーズン中ならいつでも入場できる。
行き方:JR東海道本線「尾頭橋(おとうばし)」駅下車、徒歩7分。名古屋駅方面からアクセスする場合は駅に着く直前に進行方向右手に見える。駅から出ると標識が出ており、新幹線の高架をくぐればスグ左側が球場。
観戦したゲーム(7):
2017.03.18 ウエスタン公式戦 中日−広島
2019.08.31 ウエスタン公式戦 中日−広島
2021.03.09 オープン戦 中日−埼玉西武

倉田山公園野球場(ダイムスタジアム伊勢)
所在地:三重県伊勢市
開場:1963年
収容人数:10,000人

photo by 球場巡礼

 倉田山(くらたやま)公園内にある全面人工芝のスタジアム。普段は高校野球などに使われているようだが00年代初頭までは近鉄主催のウエスタンや読売主催のイースタンがちょいちょい行われていた。グレード的にはファームの試合が限界かと思われていたが、2014年に大改修が完了し、それを記念して読売主催のオープン戦が行われた。なお、この試合は当球場にとっては1977年以来のプロ野球1軍の試合だったようだ。球場前には伊勢市出身で太平洋戦争で戦死したレジェンドの沢村栄治(投手)と西村幸生(投手)の胸像がある。2017年には沢村栄治生誕100周年を記念して2014年以来3年振りにまたしても読売主催のオープン戦がおこなわれた。これらの試合では読売の選手は沢村栄治に敬意を表し全員背番号14を背負ってプレイした。
 両翼97.5m、中堅122m。フィールドは内外野共に人工芝でナイター設備あり。2014年の大改装で内野のバックネット裏スタンドに屋根がつき、フィールドは人工芝にさま変わりし、芝生席だったベースライン沿いのエリアにはキチンとしたイス席のスタンドが設置され、スコアボードはフルカラーLEDになった。しかし鉄骨組みの支柱を持つレトロな照明は変わらずそのままでほっこりする。
行き方:JR参宮線および近鉄山田線「伊勢市」駅または近鉄山田線・鳥羽線「宇治山田」駅より三重交通バスのイオン伊勢店行きで。どちらの駅からも球場へ直接行くバスは出ていないので最寄りのバス停「河口外科前」から徒歩5分。
観戦したゲーム(3):
2001.08.04 ウエスタン公式戦 大阪近鉄−中日
2002.06.22 イースタン公式戦 読売−西武
2017.03.22 オープン戦 読売−北海道日本ハム・・・沢村栄治生誕100周年記念試合

可児市運動公園野球場(KYBスタジアム)
所在地:岐阜県可児市
開場:2014年
収容人数:6,200人

photo by 球場巡礼

・2014年4月にオープンし、同年9月6日に初のプロ野球(ウエスタンリーグ公式戦 中日−福岡ソフトバンク)が行われた。前売りの段階でソールドアウトとなり、大本営発表で3,542人のファンが詰めかけた。
・オープンと同時に地元の有力企業「KYB(カヤバ工業)株式会社」がネーミング・スポンサーとなっている(隣接するテニスコートも抱き合わせ販売だったとのコトw)。
・岐阜県内初の全面人工芝球場。外野のウォーニング・トラックもアンツーカではなく人工芝が敷き詰められている。
・前述のテニスコートや道路を挟んだ向かい側に競技場や体育館を備えるスポーツ・コンプレックス内にある。
・小高い丘のてっぺんにあり、外野以外は高いフェンスで囲まれている。

・両翼99.2m、中堅122m。フィールドは全面人工芝。ナイター設備あり。スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。LEDなのでデーゲームでもクッキリ見やすい。スピード表示だけがない。
行き方:名鉄広見線「可児川(かにがわ)」駅が最寄り駅。実際に利用していないので全くわからないが歩いて30分くらい?2014年9月のプロ野球開催時は名鉄広見線「西可児(にしかに)」駅近くの名城大学の駐車場から球場まで無料のシャトルバスが運行された。
観戦したゲーム(1):
2014.09.06 ウエスタン公式戦 中日−福岡ソフトバンク・・・初のプロ野球開催

蒲郡球場
所在地:愛知県蒲郡市
開場:1973年
収容人数:6,700人

photo by 球場巡礼

・1978(昭和53)年からほぼ1年に1試合のペースで5月下旬〜6月上旬に中日主催のウエスタン・リーグ公式戦が行われている。
・1990(平成2)年には唯一のオープン戦(中日−ロッテ)も行われている。
・内野席4,700席、外野芝生席2,000席。
・球場は高台に乗っかっており、台座にはツツジが「公園グランド」と浮き出るように植え込まれている。「園」なんてのはかなりの植え込み技術を擁しそうだが見事にカットされていて感心する。ちなみに本球場は蒲郡市公園グランドというスポーツコンプレックス内にあり、正式名称は蒲郡市公園グランド野球場という。たまに「グラウンド」と表記されている場合もあるが、正式名称は「グランド」。しかし意味は"grand"ではなく当然"ground"なので注意。
・スポコンと言っても球場の他には陸上競技場しかない。
・3塁側スタンドの向こうに三河湾が見える。かなり眼下に見える感じなので相当高いところに球場があることを実感。
行き方:名鉄蒲郡線「形原(かたはら)」駅から徒歩15分。国道247号線に出て西へ。ひたすら上り坂になっている。私はJR蒲郡駅で無料レンタサイクルを借りて自転車でアクセスした。国道247号線を西へ約30分の自転車旅。
観戦したゲーム(1):
2014.06.01 ウエスタン公式戦 中日−福岡ソフトバンク

小牧市民球場
所在地:愛知県小牧市
開場:1988年
収容人数:12,000人

Photo by 球場巡礼

 二本足の重厚な照明がムード満点のB級スタジアム。周囲を工場や空き地、点在する住宅に囲まれたド郊外の小牧市総合運動場内にあり、正式名称は小牧市総合運動場野球場。中日が毎年オープン戦を開催しているほか何年かおきにウエスタンの公式戦も行われている。オープン戦は「小牧市長杯争奪」と銘打たれており、勝利チームには市長からカップが授与される。レトロな照明以外は外観、中身とも特に見るべきモノはなく、実にオーソドックスな球場である。内野スタンドは高さはないがしっかりポール際まで造ってあり、約6,000人を収容できる。バックネット裏のオレンジの座席は背もたれ付きの一人掛け、ベースライン沿いのスタンドはベンチシートでブルーにペイントされている。2008年に人工芝を張り替えるなどの改修を行ったようだが、フェンスやスタンドの床もきれいだったので恐らくその際に塗り直されたのだろう。外野は人工芝だがバックストップやダグアウト周辺のファウルエリアには天然芝が敷いてあり、バックストップには"KOMAKI"のペイント有り。照明塔にデカデカと掲げてあるタテ書きボールパーク・サインは秀逸。
 両翼92m、中堅120m。フィールドは外野が人工芝で内野は黒土、ナイター設備あり。両翼が狭いのでプロの試合ではHRが結構出まくる。外野スタンドは全て芝生席。レフト側外野席の向こうはすぐ道路になっているのでボールが出ないようにネットが張られている。バスストップから球場までの道のりに食料を調達できるところは皆無。必ず事前に用意しとくべし。スタンド裏のコンコースに売店はあるが期待はできない...。

行き方:名鉄小牧線「小牧」駅からあおい交通のピーチバスで約15分、「市民球場北」下車。バス停から球場までは上り坂をひたすら歩いて約10分。とりあえず坂をのぼりきると駐車場の向こうに球場が見えるが、駐車場を横切ってショートカットすることはできないので道沿いにちょっとまわりこむ必要あり。バスは平日30分に1本。小牧駅からのバス運賃は300円だが小牧のもひとつ北の「小牧原」駅前にもバス停があり、そっから乗車すると球場まで200円で行ける。(11年03月現在)
 なお、小牧駅から球場への交通手段だった桃花台新交通ピーチライナーは2006年10月で廃止になっており、代わりにピーチバスがピーチライナーと同じ路線を走っている。

観戦したゲーム(2):
2002.03.08 オープン戦 中日−ヤクルト
2011.03.09 オープン戦 中日−東京ヤクルト

津市営球場
所在地:三重県津市
開場:1959年
収容人数:8,400人

Photo by 球場巡礼

・正式名称は津球場公園内野球場。伊勢湾に注ぐ岩田川の河口付近に位置する津球場公園内にあり、公園内には体育館も併設。河口と言っても海がすぐそばに見えるわけではなく、普通の住宅街の中にある。
・オープンして50年以上も経つという隠れた老舗球場。ぶっとい櫓スタイルの大仰な照明と曲線を描いくコンクリむき出しのスタンドがチャームポイント。スタンドの形状や照明などにオールド・スタジアムの名残を感じる。
・外壁はクリーム色に塗られており、正面にはフォレストグリーンでペイントされた支柱が3本スタンド上部まで突き抜けて並んでいる。改装で塗り直されたっぽい。
・三重県内のプロ野球は四日市で行われるので津での開催実績はない。ただし近鉄沿線ということもあり、昔は近鉄がオープン戦を行っていた。
・現球場が完成する前にも同地に球場があり、そこでは1950年代に名古屋ドラゴンズ(現在の中日ドラゴンズ)の試合が行われたことがあるとのコト。
・2010年に発足した独立リーグ「JFBL(ジャパン・フューチャー・ベースボール・リーグ)」の三重スリーアローズの本拠地になるとのことで、これを機に2.3億円をかけて球場を大改修。スコアボードが手差しから一気にLEDにリニューアルし、防球ネットや外野フェンスも改修された。
・2010年からSBOが国際標準のBSOに変更されたのに伴い、いちはやくこの球場のスコアボードの並びがBSOになった。
・内装はくっきりしたフォレストグリーンにきれいに塗り直されている。しかし四本足の立派な照明塔は何故か色あせた水色のまま。
・スタンドは放送席などの上にのっかっているバックネット裏と、それ以外のスタンドに二分されている。スタンドは完全に分断されているが、後から増設されたらしい階段でつながっているので行き来は簡単にできる。どちらのスタンドにも椅子という文明はまだ普及しておらず、すべての入場者は平等にかったいコンクリの上に直接座る選択肢しか存在しない。ひさしは一切ないので夏場はさぞキツイ観戦になることだろう。シートクッションと日傘は必須。
・バックネット裏のスタンド以外は内野も外野もすべて同じ造りで、なだらかなスタンドが美しい曲線を描いてフィールドをぐるりと取り囲んでいる。昔の球場はスタンドがカーブを描いているので観戦しやすい。見た目もナチュラルな感じで好ましい。
・この規模の球場で外野席が芝生でないのはかなりレア。現代なら間違いなく外野は芝生席になっていただろう。ライト側に応援団用の舞台が設置されている。
・内外野ともネット・フェンスがびっしりと張り巡らされており、残念ながらフィールドが直視できる場所はスタンド内にはない。
・スタンドからの眺望は特に何もない。低層マンション、民家の屋根、駐車場、電線など日常の風景の中にどっぷり浸っている庶民的な球場。
・両翼91m、中堅119m。センターは拡張されているだろう。両翼はやけに狭いのでオリジナルサイズのままだと見た。フィールドは内野が土、外野が天然芝。ファウル・グラウンドはやや広め。
行き方:近鉄「津新町」駅から南へ徒歩20分弱。JR・近鉄「津」駅からバスでも行けるらしい。
観戦したゲーム(1):
2010.04.03 JFBL公式戦 三重スリーアローズ−大阪ゴールドビリケーンズ・・・リーグ初年度の開幕戦

春日井市民球場
所在地:愛知県春日井市
開場:1981年
収容人数:6,000人

Photo by 球場巡礼

・春日井市の北にひろがる「みろくの森」と呼ばれる丘陵の麓にある。市街地からはかなり離れており、一般的にはクルマでアクセスする。
・ナゴヤ球場が改装工事で使えないため2010年3月に久しぶりにドラゴンズのウエスタン公式戦が開催された。
・外観はコンクリ打ちっ放しの地肌と水色のツートーン。打球が道路にとびださないようにスタンド周りはネットで囲まれており、そのやけがっしりした支柱も水色でペイントされているので、この球場は水色の印象が強い。
・内野スタンドは有料試合を開催するにはちょっと手狭。スタンドは放送席などの上に乗っかっているバックネット裏とフィールドと同じ高さのベースライン沿いに二分割されているよくあるタイプ。どちらも高いフェンスが張り巡らされており、まともにフィールドを見ることはできない。座席はバックネット裏の中央部分のみ背もたれ付きの一人掛けで、それ以外はすべてベンチート。
・球場の規模の割にはアンバランスなくらい広い芝生席が外野にある。一軍の試合をやる地方球場並に立派なもんで、キャパ6,000人のうち4,000人くらいはここに入りそうな感じ。外野の向こうには「みろくの森」が広がっている。
・スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。磁気反転文字で両チームの選手名と審判の名前がきちんと表示される立派なもの。スタンドがショボイ割りには見た目が新しいのでリニューアルされたっぽい。
・両翼97m、中堅121m。1980年代にこの広さのグラウンドはまず考えられないので、きっと拡張したのだろう。外野芝生席は開放されていなかったので確認できなかったが、外野フェンスが妙に新しく、言われてみればツギハギされた感じするような。
・照明設備はなし。
・内野は土、外野は天然芝。
・スタンドの裏はバス通りになっているがコンビニやファストフードの類は軽く歩いて行ける範囲内にはない。
・昭和56年4月24日にこけら落としとしてウエスタンのドラゴンズ対バファローズが行われている。以降のプロ野球開催実績は不明だが、2010年は21世紀になってからははじめてのプロ野球開催であることは間違いない。
行き方:JR中央本線「高蔵寺(こうぞうじ)」駅の北口3番バス乗り場より名鉄バス・内々神社行きで「尾張明知(おわりあけち)」下車スグ。所要時間は約25分で運賃は片道390円。土日は基本的に1時間に1本しかなく、公共の交通機関を使ってのアクセスはかなり不便。
観戦したゲーム(1):
2010.03.27 ウエスタン公式戦 中日−福岡ソフトバンク

夜明け前スタジアム
所在地:岐阜県中津川市
開場:2008年
収容人数:7,500人

Photo by 球場巡礼

・新設された中津川公園内にあるので正式名称は【中津川公園野球場】。球場の愛称は地元出身の文豪・島崎藤村の代表作『夜明け前』からとられた。松山の坊っちゃんスタジアムに続く文学シリーズ第2弾。次は青森県に人間失格スタジアムとか大阪府に夫婦善哉スタジアムの登場が待たれる。
・中津川公園は陸上競技場、アリーナ、芝生広場、スケートパークなどを併設する本格的なスポーツ・コンプレックスで、市街地から遠く離れた山の中腹にある広大な運動公園。国の補助金を受けられる最後のチャンスを利用して造られたとのこと。
・球場はブルーと白のツートンカラーが清々しく清楚な感じ。外野の芝も青々としていてコントラストが非常に美しい。
・白とベージュで色分けされた丸みを帯びた外観はキチンとデザインされたもので、上部に等間隔に整然と並ぶ四角小窓はまるで模様のよう。
・スタンドはバックネット裏と、一段下がったベースライン沿いと外野に分かれており、どれもが行き来できないように分断されている。フェンス、金網、スコアボード、座席など全て鮮やかなブルーで統一されている。バックネット裏スタンドは背もたれなしの一人掛け、それ以外はベンチシート。新しい球場の宿命だが、フェンスが高く、しかも色が目立つので相当目障り。フェンスが嫌な人は上段に非難すべし。
・バックネット裏には白い鉄骨で組まれた屋根が付いている。鉄骨に白いキャンバスっぽいシートが張られているものだが、これは(何故か)台湾の球場でかなり普及しているが日本ではまだ珍しい。コストも安そうなのでこれから日本でもこのタイプのひさしが主流になるかも。
・バックストップは人工芝。その上に"NAKATSUGAWA"のペイントあり。
・外野のファウルラインの左右は普通は土になっているもんだが、この球場ではその部分は人工芝になっている。外野フェンス沿いのアンツーカはちゃんとした土。
・ライト方向の外野にはネットはなく視界がクリアなのだが、レフトの向こうにはスケートパークがあるので、ボールがそこに飛び込まないように高いネットが張られている。
・スコアボードはバックスクリーンと一体型でセンターに配置。
・両翼100m、中堅122mのフルサイズ。フィールドは天然芝でナイター設備あり。天然芝のメインテナンスは十分行き届いている感じ。
行き方:JR中央本線「中津川」駅より北恵那交通バス・中津川公園線で終点の「東美濃ふれあいセンター」下車スグ。ただし、平日のみの運行で朝と夕方の2本しかないのであまりアテにはできない。プロ野球開催時には直通のシャトルバスが出る(所要時間は約15分)。
観戦したゲーム(1):
2009.08.15 イースタン公式戦 読売−千葉ロッテ・・・初のプロ野球開催

豊田市運動公園野球場
所在地:愛知県豊田市
開場:1989年
収容人数:7,900人

Photo by 球場巡礼

 中日が定期的にオープン戦を開催する、ごくありふれたBマイナー級スタジアム。交通の便があまり良くない豊田市運動公園内に立地する。愛知県内には岡崎、豊橋、小牧などプロ野球を継続的に開催している中規模球場がそこそこあるが、その中でもグレードは下の方でだいたい刈谷と同じくらいのレベルだろうか。外観はコンクリ打ちっぱなしの大仰なものだが中に入ると意外とこぢんまりとしている。内外野のフェンスや内壁が全て伝統のフォレスト・グリーンでペイントされており、何となくしっとりと落ち着いた雰囲気がある。スタンドは端に行くにつれて段々と列数が減ってゆくタイプ。座席は全てベンチシートでひさしはない。まぁ、最低限の設備だと思って頂いて差し支えはないだろう。スタンドの内野部分上段には夏場にタープを貼るためのポールが四ヶ所に常備されいる。一応屋根がない事に対してちょっとは申し訳なく思っているようだ。
 両翼94m、中堅118m。プロがやるには両翼がちょっとサビしい。フィールドは天然芝でナイター設備あり...と言いたいところだがちょっと待て!照明灯の電球の絶対数が明らかに少ないような気がするが?一つ一つが照明弾のような明るさのタマだったら問題ないが、こんな少ない電球では照度もさぞ低いだろう。アマチュアならOKだがプロでは絶対に使えないハズ。スコアボードはバックスクリーンと一体型でスピード表示は出ない。
行き方:名鉄三河線の終点「猿投(さなげ)」駅下車、徒歩20分。運動公園までの道順は駅前の看板に明記されているので迷う事はないだろう。途中にコンビニ有り。以前は猿投のもひとつ向こうの「三河御船(みかわみふね)」駅が最寄りだったが、三河御船〜西中金(にしなかがね)区間は残念ながら2004年に廃線になってしまった。(05年3月現在)
観戦したゲーム(1):
2005.03.12 オープン戦 中日−日本ハム

碧南市臨海公園グランド
所在地:愛知県碧南市
開場:1975年
収容人数:
3,598人

Photo by 球場巡礼

 臨海公園の中にある典型的な公営のスモール・スタジアム。「ほにゃらら球場」ではなく「グランド」という名称がノスタルジックでイイ(注:決して「グラウンド」ではない)。まるでニューヨークの"Polo Grounds"(*)のようではないか。グレード的にはウエスタン開催が精一杯でオープン戦はちょっとキビしい感じ。2001年に全面改装した際にウエスタンリーグのトーナメントが行われたが今のところ公式戦は開催されていない(2003年のGW期間中にも同様のトーナメントが行われた)。内野スタンドは上段の数列がベンチシートでそれ以外は一人掛け(背もたれはないが)。03年に行われた当球場2度目のウエスタン・トーナメントでは球場の外に屋台が並び、プログラム(メンバー表)や地元中日のポケット・スケジュールなどが配られた。
 両翼95m、中堅117m。フィールドは天然芝でナイター設備あり。内野スタンド以外はすべて芝生席。ただし外野芝生席は奥行きがない上に盛り土の高さがないので、どうしてもフェンス越し観戦を強いられる。
*Polo Grounds・・・かつてニューヨークにあった伝説の球場。馬蹄形のスタジアムでセンター最深部まで483フィート(147m)もあった。1911〜57年までニューヨーク・ジャイアンツ(現サン・フランシスコ・ジャイアンツ)、1962・63年はメッツがホームとした他、1913〜22年はヤンキースも使用していた。
行き方:名鉄三河線「碧南」駅下車、徒歩15分。
観戦したゲーム(2):
2003.05.04 ウエスタン・リーグ・トーナメント碧南大会 広島−阪神/福岡ダイエー−大阪近鉄

浜松市営球場
所在地:静岡県浜松市
開場:1979年
収容人数:30,000人

Photo by 球場巡礼

 静岡では東部の草薙球場とともに県を代表する球場で、毎年中日がオープン戦、公式戦を主催している。よくあるタイプのB級地方球場で、コンクリ打ちっ放しの外観は黒くすすけており、コンクリにはヒビ割れが目立つ。全体的にかなり老朽化しているようで、正直「ボロい」という印象は否めない。ただスコアボードが電光化しリニューアルしているので、どうやら改装計画が動き出しているのかも。公式発表ではキャパ30,000人となっているが、どお見ても20,000人も入らないような気がするが...。
 両翼91m、中堅118m。フィールドは天然芝でナイター設備あり。外野は基本的に芝生席だが最後列に立ち見専用スペースがある(もたれる為の柵まで設えてあり、何故か妙に気がきいている)。
行き方:JR東海道本線「浜松」駅から遠鉄バス53・55・56系統「萩丘都田線」で約20分、「四ツ池公園入口」か「市営グランド」下車スグ。または遠州鉄道「新浜松」駅から約12分、「遠州上島」駅下車徒歩15分(駅を出て道なりにひたすらまっすぐ)。運賃は片道でバスが260円、電車が150円。(03年3月現在)
観戦したゲーム(1):
2003.03.08 オープン戦 中日−日本ハム