東伏見アイスアリーナ(東京都西東京市)
新横浜スケートセンター(神奈川県横浜市)
旭川大雪アリーナ(北海道旭川市)
ビッグハット(長野県長野市)
帯広の森アイスアリーナ(北海道帯広市)
白鳥アリーナ(北海道苫小牧市)
FLAT HACHINOHE(青森県八戸市)
日光霧降アイスアリーナ(栃木県日光市)
釧路アイスアリーナ(北海道釧路市)
アクアドームくまもと(熊本県熊本市)
新井田インドアリンク(青森県八戸市)
磐梯熱海アイスアリーナ(福島県郡山市)
月寒体育館(北海道札幌市)
福岡県立総合プール(福岡県福岡市)
神戸ポートアイランドスポーツセンター(兵庫県神戸市)
名古屋レインボーアイスアリーナ(愛知県名古屋市)
アクアリーナ豊橋(愛知県豊橋市)
大阪プール(大阪市港区)
京都アクアリーナ(京都市右京区)
滋賀県立アイスアリーナ(滋賀県大津市)
 

東伏見アイスアリーナ(ダイドードリンコアイスアリーナ)
所在地:東京都西東京市
開場:1984年
収容人数:2,482人

Photo by 球場巡礼

 元々は西武鉄道のホームだったが、西武鉄道は2002-03年シーズン終了後にコクドに吸収合併されて消滅。コクドはそれまで新横浜をホームとしていたが合併を機にこちらへ移ってきた(コクドは後にSEIBUプリンスラビッツと改称したが2008-09年シーズン終了後に解散)。駅前の住宅地にあり、薬局が併設されている庶民的なアイスアリーナ。観戦中に冷えすぎてお腹が急降下しても、飛び出したパックが頭に直撃してカチ割れてもお薬屋さんが近いので安心できる。1997年にサントリーとスポンサー契約を結び「サントリー東伏見アイスアリーナ」と名を変えた。当時ネーミング・ライツは欧米では既に常識となっていたが日本で初めて命名権を売ったスポーツ施設は実はここだった。そしてサントリーとの10年契約が切れた2006年9月からは新たにダイドードリンコと契約を結び現在の名称になった。今さらネーミング・ライツには反対しないが、できれば混乱を避ける為にアタマかオシリに「東伏見」と地名を入れるくらいの余裕はほしかった。
 「関東ホッケー界の聖地」と呼ばれているだけあって国内では数える程しか存在しない360度全方向タイプのスタンド+吊り下げ式スコアボードを擁する本格的なアリーナ。座席は8列しかなく、前4列はベンチシート(自由席)、後4列はセパレートのハネ上げ椅子(指定席)になっている。指定席の方が見やすいのは言うまでもない。通路は最上段の背後に設けてあり、座席へは階段を下りてアクセスする構造になっている。この通路は立ち見席も兼ねているが、実は座席に座るよりもここから観戦するのが一番見やすかったりする。とりえずトイレの男女マークのパネルがおもしろいので見ておこう。男は青でアイスホッケー選手のシルエット、女は赤でフィギュア・スケート選手のシルエットになっている。さりげない小ボケだがちょい滑り気味?
行き方:西武鉄道新宿線「東伏見」駅下車、スグ。JRから接続する場合は新宿ではなく山手線の「高田馬場」駅が便利。アリーナ周辺にコンビニ、松屋、オリジン弁当、マクド、アイスホッケー用具のショップなどあり。
観戦したゲーム(10):
2006.09.24 アジアリーグ SEIBUプリンスラビッツ−王子製紙 / 日光神戸アイスバックス−日本製紙クレインズ
2009.02.14 第76回全日本選手権 準決勝 SEIBUプリンスラビッツ−日光アイスバックス / 王子イーグルス−日本製紙クレインズ
2009.02.15 第76回全日本選手権 3位決定戦 日光アイスバックス−王子イーグルス / 決勝 SEIBUプリンスラビッツ−日本製紙クレインズ
2010.10.02 アジアリーグ 王子イーグルス−ハイワン / 日本製紙クレインズ−アニャン・ハルラ
2024.02.17 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−日光アイスバックス
2024.02.18 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−日光アイスバックス

新横浜スケートセンター(KOSE新横浜スケートセンター)
ホーム:横浜グリッツ
所在地:神奈川県横浜市
開場:1990年
収容人数:2,500人

Photo by 球場巡礼

・2020-2021年シーズンからアジアリーグに新規参入した横浜グリッツのホーム。
・2002-03年シーズンまではコクド(後のSEIBUプリンスラビッツ)がホームとしていたが、コクドの東伏見移転後はセカンドホームに格下げされ試合数もめっきり減っていた。
・1990年に新横浜プリンスホテルの施設として本体のホテルより先行してオープン。外観は一見すると劇場ホールか美術館、はたまた図書館か病院を思わせるようなモダンなデザイン。通りに面して建っているせいもあってか違和感なく街に溶け込んでいるように思える。場内は外から見ての通り「カマボコ型半円ドーム」になっている。以前は天井から無数のシャンデリア型の照明がぶら下がっていて場内が少々暗かったと記憶しているが、2018年11月の再訪ではいつの間にかシャンデリアは撤去され埋め込み式のLED照明にリニューアルされていた。スタンドはサイドライン沿いにしかない。下段が自由席のベンチシート、上段が指定席でハネ上げタイプのイス席になっているのは東伏見と同じ構造。もちろん上段であればあるほど観戦しやすい。スタンド最上段の通路とゴール裏の通路が立ち見スペースになっているが、実はここからが一番見やすいのはホッケーファンの間では周知の事実。もっと見やすいであろう2階席はしっかり「特別指定席」になっているのでチケット価格は高めに設定されている。スコアボードは吊り下げではなく両サイドのゴール裏に設置されている。これも以前は横長の電光掲示板だったが現在はLEDビジョンにリニューアルされている。トイレ・飲食スペースはコンコースから直接入れる。そこの壁面にはここ新横浜で公演を行った八木沼純子、伊藤みどり、安藤美姫、荒川静香、アレクセイ・ヤグディン、ブライアン・オーサー、イリヤ・クリムキン、エフゲニー・プルシェンコらレジェンド・スケーターのパネルが展示されている(ちなみにホッケー選手のパネルは1枚もない…)。
行き方:JR横浜線他「新横浜」駅より徒歩10分。あるいは横浜市営地下鉄ブルーラインの「新横浜」駅からも同じく。
観戦したゲーム(10):
2007.01.13 アジアリーグ SEIBUプリンスラビッツ−王子製紙

2007.11.25 アジアリーグ 日光アイスバックス−王子製紙 / SEIBUプリンスラビッツ−日本製紙クレインズ
2018.11.04 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−東北フリーブレイズ / 王子イーグルス−日光アイスバックス
2021.09.18 アジアリーグ ジャパンカップ 横浜グリッツ−東北フリーブレイズ
2021.09.19 アジアリーグ ジャパンカップ 横浜グリッツ−東北フリーブレイズ
2023.12.08 第91回全日本選手権 2回戦 横浜グリッツ−北海道ワイルズ
2023.12.09 第91回全日本選手権 準決勝 東北フリーブレイズ−北海道ワイルズ / 日光アイスバックス−レッドイーグルス北海道

旭川大雪アリーナ(道北アークス大雪アリーナ)
所在地:北海道旭川市
開場:1986年
収容人数:2,985人

photo by 球場巡礼

・旭川駅の近くにある二毛作カマボコ型アリーナ。天井が高く、大きくて非常に見やすい。ちょいと古く、照明が黄色っぽいがグレード的には苫小牧に匹敵する。夏は体育館、冬はスケートリンクの二毛作。正式名称は旭川大雪アリーナで道北アークスというのはスーパーマーケットなどを展開しているネーミング・スポンサー。
・イス席だけで約3,000ありスタンドはリンクを360度取り囲む全方向タイプ。最上段が通路になっている。座席はハネ上げではないが全て背もたれ付きの一人掛け。サイドライン沿いの座席が赤と青、ゴール裏の座席が黄色とベージュの4色に塗り分けられている絶妙のセンス。
・ゴール裏のネットは天井からつり下げられているタイプのものではなく、ボードの上にネットを継ぎ足したもの。スタンドからの視界がよく、これはなかなか評価できる。
・スコアボードはゴール裏ではなく両サイドラインの中央に設置されている。ビジョンはなくスコアや時間だけが表示されてる簡素なもの。電光。
・リンクと同じ高さの砂かぶり席あり。ただしこの座席のチケットは一般に発売されていなかった。おそらくファンクラブ向けと思われる。
・2階のエントランスロビーには飲食のブースがなく、階下の1階ロビーに食堂や飲食スペースがある。また1階には旭川出身の横綱・北の富士の化粧まわしが展示されている。
・2023年1月に6年振りとなるアジアリーグ公式戦が開催され、2連戦の1試合目にはわざわざ旭川市長が来てセレモニアル・フェイスオフが行われた。
・2000年前後に3度、フィギュアのNHK杯が開催されている。
行き方:JR旭川駅から南へ徒歩10分ちょい。駅北口のバスターミナルから路線バスでも行けるが南口から出て歩いてもたいして時間はかからない。
観戦したゲーム(2):
2023.01.28 アジアリーグ ひがし北海道クレインズ−日光アイスバックス
2023.01.29 アジアリーグ ひがし北海道クレインズ−日光アイスバックス

ビッグハット
所在地:長野県長野市
開場:1995年
収容人数:4,039人

photo by 球場巡礼

 正式名称は長野市若里多目的スポーツアリーナ。1998年の長野オリンピックで使用することを念頭に建設されたもので、実際にNHLのスター選手たちが初めて五輪に参加した男子アイスホッケーのメイン会場となった。2階席からでもリンクが近く、間違いなく国内で最高クラスの観戦環境。以前は日本リーグ/アジアリーグのコクド改めSEIBUプリンスラビッツが毎シーズン公式戦を開催していたがSEIBUが廃部になった後はほとんど開催されなくなった。またオリンピックの後には海外からにわか作りのナショナル・チームと日本代表を招いて「長野カップ」なる国際大会が毎年行われていたが、こちらもオリンピック基金の枯渇で2010年を最後に取りやめとなった。近年では2021年から2年連続で日本選手権の会場になっている。
 座席はクッション付きの跳ね上げイス。プラッチックじゃない時点で「余所のアリーナとは建設予算が違うぜ!」と言う意気込みをケツで直に感じる事ができる。スコアボードこそ吊り下げではないが対角線上の四隅にビデオスクーリンと電光掲示板が一対づつ配置されている。スタンドはリンクを360度取り囲む全方位型。オフィシャル側は中央にどーんと貴賓席があるので一般人が座れる席は限られている。そのため自ずとファンはベンチ側のスタンドに集まる。場内は暖房が効いていて真冬でも普通に暖かい。観戦するのに手袋やヒザ掛け、防寒着がほとんど必要ないアイスアリーナは国内ではここだけだろう。スタンド裏のコンコースも広くて行き来がしやすい上にトイレも清潔。文句なしで国内最高峰。
行き方:JR信越本線「長野」駅東口より徒歩30分弱。バスで行く場合は善光寺口からアルピコ交通、東口から長電バスで。アルピコ交通はバスターミナル2番のりばから出ている21系統で10分ちょい。1時間に3本くらいで運賃は片道200円。(21年12月現在)
観戦したゲーム(14):
2005.01.29 長野カップ ロシア−カナダ・・・カリヤ三兄弟の末弟マーティンがカナダに参加
2005.01.30 長野カップ 日本−ロシア
2016.12.17 第84回全日本選手権 準決勝 日本製紙クレインズ−日光アイスバックス / 東北フリーブレイズ−王子イーグルス
2016.12.18 第84回全日本選手権 3位決定戦 日本製紙クレインズ−東北フリーブレイズ / 決勝 日光アイスバックス−王子イーグルス
2021.12.17 第89回全日本選手権 2回戦 東洋大学−日光アイスバックス / ひがし北海道クレインズ−室蘭スティーラーズ / DYNAX−東北フリーブレイズ / レッドイーグルス北海道−横浜GRITS
2021.12.18 第89回全日本選手権 準決勝 ひがし北海道クレインズ−日光アイスバックス / 東北フリーブレイズ−レッドイーグルス北海道
2022.12.17 第90回全日本選手権 準決勝 ひがし北海道クレインズ−レッドイーグルス北海道 / 日光アイスバックス−東北フリーブレイズ

帯広の森アイスアリーナ
所在地:北海道帯広市
開場:1987年
収容人数:1,500人

Photo by 球場巡礼

 帯広の森運動公園内にある。クレインズが日本製紙時代から毎シーズン公式戦を行っている。スタンドは両サイドライン沿いにしかなくゴール裏は立ち見スペースになっている。座席は基本的にベンチシートでオフィシャル側中央のみ背もたれ付きのプレミアムシート。天井がものすごく低く、場内はダイ・ハード的な寒さが支配する氷の世界。まるで巨大冷凍庫の中で観戦してるようでシートクッション、カイロ、膝掛けは必須。この寒さは内地の人間にはかなりつらい。2022-23年シーズンは3季ぶりにアジアリーグの公式戦が行われたが、試合の1週間前に帯広の森全体が謎の停電に陥り、復旧が遅れればまた中止ちゃうんか?とファンをヒヤヒヤさせた(過去2シーズンはコロナで開催されず)。
行き方:JR根室本線「帯広」駅北口のバスターミナルから25系統(北海道拓殖バス)、28、29系統(十勝バス)で「帯広の森体育館前」下車スグ。所要時間は約30分。運賃は片道420円。ただし25系統は1日3本しかないので中島通か春駒通へ行くバスをつかまえて栄通(西20条通)まで行き、栄通(西20条通)を南に歩けば運動公園まで行ける。帰りも同じく栄通(西20条通)を北に歩いて中島通か春駒通まで出てそこで帯広駅行きのバスをつかまえればOK。(22年11月現在)
観戦したゲーム(3):
2003.11.08 日本リーグ 日本製紙クレインズ−コクド
2022.11.19 アジアリーグ ひがし北海道クレインズ−日光アイスバックス
2022.11.20 アジアリーグ ひがし北海道クレインズ−日光アイスバックス

白鳥アリーナ(nepiaアイスアリーナ)
ホーム:レッドイーグルス北海道
所在地:北海道苫小牧市
開場:1996年
収容人数:3,015人+立ち見

Photo by 球場巡礼

・王子イーグルス改めレッドイーグルス北海道のホーム。2015年から王子グループがネーミング・スポンサーとなり現在の名称になった。
・アリーナ周辺のスペースが豊富に取られており、周囲の歩道に植え込み、モニュメントなどがゆとりを感じさせる。外観もしっかりとデザインされており、公式サイトによると屋根のアーチ型のシルエットは白鳥が羽ばたいている様をイメージしてデザインされているとのコト。白鳥は苫小牧市の市鳥。施設は苫小牧市が所有している。
・アイスホッケー競技のナショナルトレーニングセンターに指定されており日本代表の本拠地になっている。
・1年の内4月〜6月の3ヶ月間だけインドアアリーナとして利用される。
・スタンドはリンクを360度取り囲む全方向タイプで座席は全てハネ上げの一人掛け。しかも全座席にヒーターが仕込まれているので観戦中もお尻はポカポカ。内地で観戦するよりよっぽど暖かくて快適。
・スタンドは地上2階からはじまっていてリンクとスタンドの間がちょっと離れているのが残念。しかし日本の二期作アリーナはほとんどこの構造になっているので仕方ないと言えば仕方ない。
・天井の骨組み部分からは自然光が入る設計になっており、場内はアイスアリーナとは思えないほど明るい。また音響もバツグンにいい。
・スコアボードは両ゴール裏の壁面に掲げられており全面LEDに更改されている。ナショナルトレーニングセンターなのだから国の予算でセンターハングのスコアボードを設置してほしいところだが…。
・アリーナの1階ロビーに苫小牧のアイスホッケーの歴史や資料の展示室がある。王子製紙アイスホッケー部の歴代ジャージィや昔のモノクロの写真、女子アイスホッケー日本代表チーム(通称スマイル・ジャパン)のピョンチャン・オリンピックのコスチュームなどが展示されており歴史の深さがヒシヒシと伝わってくる。
・同じ通り沿いに王子製紙時代の旧本拠地、王子製紙スケートセンターが隣接している(建物は残っているが現在は閉鎖されている)。
・製氷車はザンボニーの青×白のノーマルタイプとピンク×紫のド派手なやつの2台体制。紫色のやつは以前は王子のグループ会社のひとつ王子サーモンの広告ラッピングが施されていた。
・苫小牧市のマンホールのデザインはホッケー選手。そして苫小牧市の先代のイメージキャラクター「ホッキー君」はなんと名物のホッキ貝に手と足が生えてアイスホッケーをしてるデザインだった。ホッキー君に代って新しく市のマスコットに就任した「とまチョップ」さんもアイスホッケーをしているデザインがあり、苫小牧駅南口にある観光案内所の前にはとまチョップさんのカラーマンホールがある。
・リンクは一般市民に開放されており時間が合えば誰でも滑ることができる。滑走料はなんと大人400円・貸し靴300円の超破格値!
行き方:JR室蘭本線「苫小牧」駅南口から南へ徒歩15分。市街地のほぼ中心に位置する。アリーナの前には道南バスの「若草5丁目」バス停があるので駅からバスでもアクセスできるはずだがわざわざバスに乗る距離でもない。アリーナの前にコンビニ有り。
観戦したゲーム(4):
2009.11.21 アジアリーグ 王子イーグルス−東北フリーブレイズ
2021.02.13 アジアリーグ ジャパンカップ 王子イーグルス−東北フリーブレイズ
2021.02.14 アジアリーグ ジャパンカップ 王子イーグルス−東北フリーブレイズ
2021.10.02 アジアリーグ ジャパンカップ レッドイーグルス北海道−日光アイスバックス

FLAT HACHINOHE
ホーム:東北フリーブレイズ
所在地:青森県八戸市
開場:2020年
収容人数:1,550人

・2020-21年シーズンから新たに東北フリーブレイズのホームとなった新設のインドアアリーナ。ホッケーだけではなくアイスの上にボードを敷いてBリーグ(プロバスケ)の青森ワッツのゲームも行われる予定。八戸市が土地を提供し、スポーツ用品店のゼビオが運営している。
行き方:JR八戸線・東北新幹線・青い森鉄道「八戸」駅の西口を出たとこスグ。八戸の中心街からは八戸駅行きのバスかJR八戸線「本八戸」駅から2駅10分。
観戦したゲーム(2):
2020.11.28 アジアリーグ ジャパンカップ 東北フリーブレイズ−ひがし北海道クレインズ
2020.11.29 アジアリーグ ジャパンカップ 東北フリーブレイズ−ひがし北海道クレインズ

日光霧降アイスアリーナ
ホーム:日光アイスバックス
所在地:栃木県日光市
開場:1992年
収容人数:2,000人

photo by 球場巡礼

 1999年に廃部になった日本リーグの古豪・古河電工を引き継いだ日光アイスバックスの本拠地。アーデル霧降スポーツバレイというコンプレックス内にある通年リンクで、内地の"Hockey Town"の名に恥じない立派なアリーナ。正式にはアタマに「栃木県立」が付く。
 緩やかなカーブを描く鉄骨ムキ出しの天井がやけに本格的で期待感を煽る。しかし通年リンクなのに何故かスタンドの構造はプール兼用のそれと全く同じで、ゴール裏にはスタンドがなく、サイドライン沿いのスタンドも最前列なのに上階からリンクを俯瞰するカタチとなっている。せっかくアイス専用のアリーナなのに選手と同じ目線で観戦できる座席がないのはもったいない。日本のアリーナや野球場はたいがいどこでもプレイを一段上から俯瞰するようなスタンド構造になっているのだが、それって著しく臨場感を損なっているような気がするのだが...。ゴール裏にスタンドはないが通路上でガラスボード越しに立ち見できる。座席は全席背もたれ付きの一人掛けでなんと木製。ユニークではあるがクッション製が皆無なのでケツがイタイ。座席の下にはありがたい事にヒーターが仕込まれており、一応極寒の中でゲームを見る人の事をきっちり考えて設計されている。スコアボードは4面ではなく2面のものが天井に設えてあり、そこいらのアリーナの壁掛けタイプとは一線を画す。フィギュアの得点も表示できるがこれは日本では珍しくない。アイスバックスのゲーム開催時にはゴール裏にグッズ販売のブースと売店が出る。売店の売り上げはアイスバックスの運営の手助けになるらしいのでご協力お願いいたします u_u
行き方:ゲームのある日はJR日光線「日光」駅、または東武鉄道「東武日光」駅からシャトルバス有り。帰りのバスはアリーナ前から試合終了のアナウンスの15分後に出る。シャトルバスのない日はJR日光駅から東武バスの「霧降高原」行き(東武日光駅経由)で「丸美」まで(約5分・200円)。丸美バス停からアリーナまでは徒歩約15分。案内表示を見て歩けば迷うことはない。霧降高原行きバスは冬季になるとアーデル霧降行きに差し替えられるので直接アリーナまで行ってくれる。駐車場がかなり広いのでクルマでのアクセスも問題なし。徒歩の場合は行きはひたすら上り坂で40分弱、帰りはひたすら下りなので5分くらい短縮できる。
観戦したゲーム(9):
2004.10.03 アジアリーグ 日光アイスバックス−チチハル
2009.08.29 プレシーズンゲーム 日光アイスバックス−東北フリーブレイズ
2012.11.10 ソチ冬季オリンピック1次予選 ルーマニア−イギリス / 日本−韓国
2012.11.11 ソチ冬季オリンピック1次予選 韓国−ルーマニア / イギリス−日本
2017.01.08 アジアリーグ 日光アイスバックス−王子イーグルス
2017.12.09 アジアリーグ 日光アイスバックス−デミョン・キラーホエールズ
2020.09.19 プレシーズンゲーム 日光アイスバックス−東北フリーブレイズ

釧路アイスアリーナ
所在地:北海道釧路市
開場:1996年
収容人数:2,539人

photo by 球場巡礼

 国内のホッケー選手の半数以上を輩出しているんじゃないかと思われる氷都・釧路のランドマーク。日本製紙クレインズ/ひがし北海道クレインズがかつてホームとしていた。釧路市が所有している。2014年9月からクレインズの当時の親会社(?)である日本製紙がネーミング・スポンサーとなり「日本製紙アイスアリーナ」と名乗っていたが現在は契約が切れているようだ。ちなみにこのアイスアリーナには釧路湿原に棲息する特別天然記念物の丹頂(クレイン)にあやかって「丹頂アリーナ」という愛称があったが定着しなかった…。
 日本国内では数少ない吊り下げ式の4面スコアボードを備える通年リンクで、キチンとデザインされた外観からはホッケータウンを自負する釧路市のプライドが感じられる。ガラス張りのゴージャスなエントランスから入場すると1階はロビーになっており、壁にはクレインズの選手の巨大パネルが並んでいる。スタンドへは階段を上がって2階から入場する。スタンドはリンクを360度取り巻く全方位型だがリンクとスタンドの間は離れていて最前列でも2メートルくらい上からリンクを俯瞰する構造になっている。座席は全て背もたれがある一人掛け。木製のイスなのでおしりが滑って座り心地はあまり良くない(たいがいの人はクッションを持参している)。座席の背もたれの上部は半円状に赤くペイントされているが、これは丹頂の頭頂部を模した意匠らしい。ゲームのある日は1階・2階のロビーに飲食や物販を扱う売店が出る。1階ロビーには長野オリンピックの日本選手団のブレザーなんかが展示してある。
行き方:JR根室本線「釧路」駅からくしろバス36系統(白糠線)で約15分、「鳥取大通三丁目」下車スグ(進行方向右側にケーズデンキが見えてきたら降りる準備を)。運賃は片道260円。平日は1時間に1〜2本、土日祝は90分に1本しかない。また、釧路空港と釧路駅を結ぶ空港連絡バスも鳥取大通りを通るので「鳥取大通二丁目」で下車すれば空港から直接アリーナへ行ける。駐車場が豊富にあるので基本バスで観戦に来る人はあまりいない。(20年02月現在)
観戦したゲーム(5):
2003.11.09 日本リーグ 日本製紙クレインズ−コクド
2009.11.22 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−アニャン・ハルラ
2019.01.19 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−アニャン・ハルラ
2019.01.20 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−アニャン・ハルラ
2020.02.15 アジアリーグ ひがし北海道クレインズ−王子イーグルス

アクアドームくまもと
所在地:熊本県熊本市
開場:1998年
収容人数:3,000人

・正式名称は熊本市総合屋内プール。夏はインドアプール、冬はスケートリンクとなる二毛作アリーナ。
・1999年の熊本国体開催に備え、その前年の1998年にオープンした。日本リーグ時代を含めてもアジアリーグの試合が行われた実績はなく、熊本地震復興支援マッチと銘打たれた2018年1月17・18日のアジアリーグ ジャパンカップが初の公式戦開催となった。
・熊本県八代市に工場のある日本製紙がスタンド内に大きな幟をおったてて社員を多数動員していた。
行き方:JR鹿児島本線「西熊本」駅より西へ徒歩20分。駅前にイオンモール、途中にコンビニあり。
観戦したゲーム(2):
2018.01.17 アジアリーグ ジャパンカップ 日本製紙クレインズ−王子イーグルス
2018.01.18 アジアリーグ ジャパンカップ 王子イーグルス−日本製紙クレインズ

新井田インドアリンク(テクノルアイスパーク八戸)
ホーム:東北フリーブレイズ(2009-2020)
所在地:青森県八戸市
開場:1984年
収容人数:1,576人

photo by 球場巡礼

・2009-10年シーズンからアジアリーグに加盟した東北フリーブレイズのかつてのホーム。
・新井田(にいだ)川沿いの新井田公園内にあり、正式名称は「新井田インドアリンク」という。2011年10月からOA機器などの販売・メンテナンスを行う株式会社テクノルがネーミング・スポンサーとなり現在の名称に改められた。インドアリンクの他にテニスコートや多目的広場などが併設されている。
・入場したところにあるロビーに軽食やせんべい汁、焼き鳥などの売店が出店しているので食料は現地でも調達できる。またフリーブレイズのグッズやアジアリーグのプログラムなどを売る店もロビーにある。このロビーは狭いので試合前やピリオド間はかなり混雑する。イートイン・スペースもある。
・客席はサイドライン沿いにしかなくゴール裏には観戦スペースはおろか通路すらない。座席は背もたれ付きのベンチシートでオフィシャル側は4段しかなく、ベンチ側はその倍以上の列がある。フリーブレイズの応援団はベンチ側のスタンドに陣取っており、タイコを打ち鳴らしながら呪文のようなチャンとを延々と繰り返す。
・市街地から離れておりバスの本数も多くないのでアクセス難易度は少々高い。しかし地元の人はほとんどがクルマで来るのであまり関係ないようだ。
行き方:JR八戸駅・本八戸駅・中心街からバスで「毘沙門前」下車、徒歩。ゲームのある日はJR八戸駅西口から中心街を経由する無料のシャトルバスが運行されていた。
観戦したゲーム(2):
2017.10.28 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−アニャン・ハルラ
2017.10.29 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−アニャン・ハルラ

磐梯熱海アイスアリーナ
所在地:福島県郡山市
開場:1995年
収容人数:216人+仮設スタンド532人

photo by 球場巡礼

・天井が低く、客を入れてゲームを見せるアリーナとしてはかなり手狭な感は否めない。オフシーズンはプールではなくインドア・アリーナになる二毛作。
・ユラックス熱海という温泉施設と隣接。アリーナで冷えた体を温泉で温めるという夢のような観戦プランが人気。
・東北フリーブレイズの親会社ゼビオが郡山市に本社を置いていることもありフリーブレイズの準本拠地的なポジション。2009年12月のアジアリーグ公式戦初開催を皮切りに毎シーズン主催試合が開催されていたが2011年3月の震災の影響でアリーナが損傷。翌2011-12年シーズンから3シーズンは公式戦を行うことができず、次に公式戦が戻ってきたのは2014年11月だった。
・アジアリーグ開催時だけ532人収容の工事現場の足場のような仮設スタンドが主催者ゼビオによってペナルティ・ボックス側に設置される。このスタンド、死角が多くて手前のボード際が全く見えないという欠点もあるのだが手作り感満載でゼビオの好意を感じる逸品である。
・スコアボードは入口の反対側の壁に掛かっている。また試合の時はスクリーンがコーナーに設置される。
行き方:JR磐越西線「磐越熱海」駅より徒歩10分。駅から東へ歩き、郡山北警察署(駐在所)を越えると右手に温泉施設が見えてくる。アリーナはその奥。パーキングは温泉の分も含めるとかなり豊富。
観戦したゲーム(2):
2010.12.11 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−アニャン・ハルラ
2017.01.07 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−アニャン・ハルラ

月寒体育館
所在地:北海道札幌市
開場:1971年
収容人数:2,321人


photo by 球場巡礼

 1972年の札幌冬季オリンピックのアイスホッケー会場としてオープン。当時の名称は月寒屋内スケート競技場。札幌は日本のホッケー処である北海道の中心都市だが意外にホッケー熱は低く、残念ながら現在のところここをホームにしているアジアリーグのチームはない。かつては毎年クリスマス時期の土日に行われる国内4チームによる集結戦「クリスマス・ゲームズ in Sapporo」が恒例イベントとして定着していた。また2008年には日本では25年振りとなるIIHF世界選手権が開催され、局地的にではあるがそこそこ注目を集めた。
 周辺の環境が住宅地であるという配慮もあるのだろうが、ブラウンを基調としたのっぺりと平べったい外観は思いっきり地味で、かつてオリンピックの舞台となった存在感やオーラの類はほとんどない。もし何も知らない人がクルマで前を通りかかったとしても工場か物流倉庫と思われるのがオチだろう。しかし、オリンピックに関わった施設だけが掲げることを許されている憧れの五輪マークはアリーナ正面に燦然と輝いている。正面入口を入るとロビーになっており試合のある日はチームショップやうどんの売店などで賑う。スタンド裏のコンコースはコの字型に配置されているのでエントランスロビーと反対側のゴール裏は通行できない。スタンドは基本的には両サイドライン沿いにしかなく、ゴール裏にはイス席が1列、木製のベンチシートが壁面にへばりつくようにして1列あるのみ。スタンドの中程には通路が通っていて、そっから上段がベンチシート(自由席)、下段が背もたれ付きの一人掛けイス席(指定席)になっている。最上段の数列は階段状の木製ベンチシートになっており、主に立ち見スペースとして利用されている。スコアボードは吊り下げではなく両ゴール裏の壁に掛かっている。スコア、時間、ペナルティの表示の他に1行ほどの電光メッセージが流れるスペースがあり、シロートのためのペナルティの解説が表示される。場内のインテイリアはベージュで統一されていてちょい暗めの照明とも相まって一昔前のアリーナ独特の薄ら暗い雰囲気を味わえる。外観やスタンドはそれなりに老朽化しているように見受けられるが、2003年にはスコアボードやリンクのサイズ、照明などに改修の手が入っている。今度は外観があまりにもひっそりとしすぎているので、ライトアップでもしてちょっとくらいは華やいだ雰囲気を演出してほしい。敷地内には天然芝の月寒屋外競技場(競輪場の跡地に造られた)と2012年9月にオープンした「どうぎんカーリングスタジアム」が併設されている。
行き方:札幌市営地下鉄東豊(とうほう)線「月寒中央」駅下車、3番出口から徒歩1分。
観戦したゲーム(16):
2008.04.18 IIHF世界選手権 デビィジョンT エストニア−リトアニア / 日本−ウクライナ
2008.04.19 IIHF世界選手権 デビィジョンT リトアニア−クロアチア / 日本−エストニア
2011.12.24 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−東北フリーブレイズ / 王子イーグルス−日光アイスバックス
2013.12.21 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−東北フリーブレイズ / 王子イーグルス−日光アイスバックス
2013.12.22 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−日光アイスバックス
2014.10.12 アジアリーグ 王子イーグルス−日光アイスバックス
2015.12.05 第83回全日本選手権 準決勝 日光アイスバックス−日本製紙クレインズ / 王子イーグルス−東北フリーブレイズ
2015.12.06 第83回全日本選手権 3位決定戦 日光アイスバックス−東北フリーブレイズ / 決勝 日本製紙クレインズ−王子イーグルス
2016.02.13 ピョンチャン冬季オリンピック2次予選 日本−クロアチア
2016.02.14 ピョンチャン冬季オリンピック2次予選 日本−ウクライナ

福岡県立総合プール
所在地:福岡県福岡市
開場:1989年
収容人数:2,790人

photo by 球場巡礼

・Jリーグ・アビスパ福岡の本拠地として有名な「レベルファイブスタジアム」などを擁するスポーツ・コンプレックス「東平尾公園」内にある。隣接するインドア・アリーナとこの屋内プールはまとめて「アクシオン福岡」と呼ばれている。
・2015年11月に福岡市では10年振り、福岡県立総合プールでは初めてアジアリーグ公式戦が開催された。日程発表の段階では会場は「パピオアイスアリーナ」となっていたが改修工事中のため急遽差し替えとなった。
・1ピリと2ピリの間にゴール裏のボードが枠からはずれ、修理のため約30分の中断があった。
・スタンドはオフィシャル席側にしかなく、ベンチ側は白幕で目隠しされていた。幕の裏は全面ガラス張りになっている。
・照明の照度が低いのかアリーナ全体が薄暗かった。
・スコアボードが日本製紙クレインズベンチの真後ろに配置されている。大きくて見やすいが、こんなトコロにあるスコアボードは初めて見た。
行き方:JR博多駅に隣接する博多バスセンターの14番乗り場からにしてつバスで約30分、アクシオン福岡前下車徒歩5分。運賃は片道350円。このバスは福岡空港を経由するので福岡空港で乗降してもOK。(15年11月現在)
観戦したゲーム(1):
2015.11.26 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−王子イーグルス

神戸ポートアイランドスポーツセンター
所在地:兵庫県神戸市
開場:1981年
収容人数:3,000人

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 ゴダイゴの曲でお馴染みの神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア'81)の会場となった人工島ポートアイランド(通称ポーアイ)内にあるアリーナ。ボクシングの世界戦やファッションショウが行われる多目的アリーナ「ワールド記念ホール」と隣接している。通年リンクではなく夏場はプールになる二毛作スタイル。日本リーグ時代から定期的に公式戦が開催されており、ホッケー不毛の地・関西にしてはそれなりに一般の固定客がついている。その密かな人気に目を付けた日光アイスバックスは日光での観客動員の不振を補うため2005-06年シーズンより神戸をセカンド・ホームと位置付け、チーム名を日光神戸アイスバックスと改めた。しかし神戸でのゲームには韓国チームや中国チームとの不人気カードばかりを当てたため客足が全く伸びず、たった2シーズンでスゴスゴと撤退するハメになった。アイスバックスが定期的に開催するようになる以前のゲームの方が客の入りも良く、会場もはるかに盛り上がっていたのは皮肉なハナシだった。
 アリーナへは階段を昇って2階にあるエントランスから入場する。アジアリーグ開催の日はエントランス・ロビーにておでんやヤキソバなどの売店、グッズショップが並びゲーム前やピリオド間はそれなりの賑わいを見せる。スタンドは両サイドライン沿いにあるのみで、ゴール裏には観戦スペースはない。スコアボードの反対側のゴール裏にはプールの飛び込み台があるので通路すらもなく行き来できない。スコアボードは大きくて見やすいが映像を映すビジョンはなし。ゴールが決まると反射的にVTRを求めてスコアボードに目をやってしまうが、画面がピクリとも動かないのは実に悲しい。メイン・スタンド側は全てセパレート・タイプのイス席、バック・スタンド側は全てベンチシート。天井には採光のためのガラスがはめ込んであり、日中の場内はかなり明るい。
行き方:JR神戸線「三ノ宮」駅、阪急電鉄・阪神電鉄「三宮」駅より神戸新交通ポートライナーで10分、「市民広場」駅下車徒歩3分。運賃は片道250円。(15年1月現在)
観戦したゲーム(6):
2000.11.29 日本リーグ 雪印−日光アイスバックス
2004.01.27 日本リーグ 王子製紙−日本製紙クレインズ
2004.12.22 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−王子製紙
2006.11.29 アジアリーグ 日光神戸アイスバックス−アニャン・ハルラ
2012.02.04 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−チャイナ・ドラゴン
2015.01.22 アジアリーグ 王子イーグルス−日本製紙クレインズ

名古屋レインボーアイスアリーナ(日本ガイシアリーナ)
所在地:愛知県名古屋市
開場:1992年
収容人数:3,500人

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 2007年3月から日本ガイシがネーミング・スポンサーになったため、隣接するレインボーホールは日本ガイシホールに、周辺施設の総称は日本ガイシ・スポーツプラザに変更になった。名古屋に支社があり、春日井市に工場のある王子製紙が定期的に公式戦を開催していた。
 リンクは通年型ではなくプールとの二毛作。そのためスコアボードは片側のゴール裏一箇所にしかなく、もう一方のゴール裏には飛び込み台などが設置されている。スタンドは両サイドライン沿いにしかなく、ゴール裏には座席はおろか行き来できるスペースすらもない(反対側のスタンドへ行くには一度エントランス・ロビーまで出なければならない)。座席は全て一人掛けの跳ね上げイスで、うれしい事に全席クッション付き。前後の間隔も広く、フカフカで座り心地はすこぶる良い。場内の温度は適温でそれほど寒くないのがありがたい。スタンドは高さが結構あり上の方から見るとリンクをかなり見下ろす感じになる。ちなみにスタンドはサイドラインに平行ではなく、凹面を描くような角度がついているので端の方からでも見やすいように配慮されている。リンクとスタンドの間が離れているのは構造上仕方ないとして、国内の二毛作アリーナでここまで見やすいリンクは他にないかも知れない。天井のライトはジグザグに並ぶようにデザインされていてなかなか個性的。またスコアボードの脇に露出している極太のエアダクトも設計者の遊び心が感じられておもしろい。ここの製氷車はお馴染みのザンボニー社製ではなく日本製のFuji。王子製紙と日本製紙の対戦では両社の社員が動員され、仕事終わりのスーツ姿の方々がスタンドを占領するとゆう実業団丸出しな光景が見られた。
行き方:JR東海道本線「笠寺(かさでら)」駅から連絡橋を渡り徒歩3分。笠寺には普通しか止まらないので注意。名古屋から3駅約10分。
観戦したゲーム(3):
2004.12.08 アジアリーグ 王子製紙−日本製紙クレインズ

2007.12.19 アジアリーグ 王子製紙−日本製紙クレインズ
2014.11.18 アジアリーグ 日本製紙クレインズ−王子イーグルス

アクアリーナ豊橋
所在地:愛知県豊橋市
開場:2005年
収容人数:2,011人

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・三河湾に面した総合スポーツ公園内にある国内では最も新しい部類に入るアイスアリーナ。周辺はたんぼに囲まれたのどかな田園地帯。公園内にはBリーグの三遠ネオフェニックス(旧・浜松東三河フェニックス)がホームゲームを行う豊橋市総合体育館も併設。また道路を挟んだ向かいにはリゾートホテルシーパレスも見える。夏場はプールに変わる二毛作アリーナである。
・2006年11月に初めてアジアリーグの王子対チチハル2連戦が行われた。2012年11月には2度目の公式戦が開催され、初めて国内チーム同士の対戦が実現した。
・製氷車はカナダ製のオリンピアを使用。ボディには「豊橋市アイスアリーナ」とペイントされていた。
・スタンドはいわゆる2階席で両サイドラインのみ。全席背もたれ付きの一人掛けで座り心地は快適そのもの。スタンドは両端がリンクに近くなるオーバル状。
・コンコースは京都アクアリーナと同じくオープン・スタイルを採用。スタンド最上段にコンコースがありリンクを見ながら場内を一周することができる(ただしゴール裏にはトイレがあるのでリンクは見えない)。
・天井はドーム状になっており、天井が高く非常に開放感がある。
・スコアボードはゴール裏に一カ所のみの壁掛け型。もう片方のゴール裏には幼児用プールがある。
・場内がやけに暖かく薄手の防寒着でも十分観戦できた。そのせいか氷がやわらかいらしく、表面がえぐれてピリオド間の製氷に時間がかかった。またピリオド間のイベントで場内を暗転させたのはよかったが、照明が再び明るくなるまでかなり時間がかかりゲーム再開が遅れるというアクシデントもあった。
行き方:JR・名鉄の豊橋駅西口バス乗り場7番から豊鉄バス「総合スポーツ公園」行きで約25分、終点「総合スポーツ公園」下車すぐ。運賃は片道390円。だいたい1時間に1本ペースだが土日は朝夕の本数が平日より劇的に多くなる。アジアリーグの公式戦があるからと言ってシャトルバスなんぞ出ないのは言うまでもない。(12年11月現在)
観戦したゲーム(2):
2012.11.17 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−王子イーグルス
2012.11.18 アジアリーグ 東北フリーブレイズ−王子イーグルス

大阪プール(Asue大阪プール)
所在地:大阪市港区
開場:1996年
収容人数:3,464人

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・夏季はプール。水泳の国際大会も行われるなど、大阪を代表する本格的なアリーナである。
・あまり客は入らなかったが日本リーグ時代の末期には何度か公式戦が行われていた。
・八幡屋(やはたや)公園内にあり、園内には約1万人を収容できる大阪市中央体育館も併設されている。
・スコアボードは片側のゴール裏壁面に組み込まれている。もう片方には飛び込み台。
・天井が高く、場内はゆったりとしていて非常に広く感じる。照明も明るいのでもし客が入るなら国際大会の会場としても十分対応できそうな感じ。
・スタンドは両サイドライン沿いにしかない。山型の座席配置でセンターラインあたりが一番列数が多くなっている。座席は全てハネ上げの一人掛けでおしりと背中にフカフカのクッションが付いている。
・スタンド裏がコンコースとエントランスになっており、観覧者はアリーナの外にある階段をあがって2階から入場することになる。
・製氷車は日本製のFuji。車体前面には大阪市の市章「澪標(みおつくし)」がペイントされている。
行き方:大阪市営地下鉄・中央線「朝潮橋」駅下車、スグ。
観戦したゲーム(2):
1998.11.03 日本リーグ 古河電工−日本製紙クレインズ
2010.01.09 Jアイス・ウエスト 大阪選抜−広島選抜

京都アクアリーナ
所在地:京都市右京区
開場:2002年
収容人数:1,000人

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 宝ヶ池にプリンスホテルがある関係だと思われるが今は亡きSEIBUが定期的にアジアリーグの主催試合を行っていた。西京極総合運動公園内に位置し、名前からもわかる通り夏はプール、冬はアイスリンクの二毛作。エントランスはコンクリ打ちっ放し&ガラス張りの気合の入ったもので、まるで安藤忠雄建築のようなイデタチ。近未来的なモノトーンのロビーや内装などは美術館のようでしっかりとデザインされている。特に夜は室内の明かりが外に煌々とあふれ出していて美しい。
 リンクの片側の壁は全面ガラス張りになっており、照明が明るい事もあって非常に開放感がある。場内は日本のアリーナでは珍しいオープン・コンコース・スタイルを採用。わざわざスタンド裏に行かなくともトイレに行けるのでありがたい。スタンドは基本的にはサイドライン沿いに配置されているが、ゴール裏にも1列だけベンチのようなものが用意されている。一応3階席もあるが、席数が少なくアジアリーグの試合では開放されていなかった。座席は背もたれ付きの一人掛けで、全席イエローにペイントされている。これがなかなか快適で前後の幅も広く、文句なしに心地よい。スコアボードは吊り下げではなく、ゴール裏に固定されているタイプ。反対側のゴール裏には飛び込み台などがあるのでスコアボードは片方にしかない。スタンドはシンメトリーではない。ロビーへの出入口のあるメインスタンドは比較的列数も多く、規則正しく並んでいるが、ベンチのあるバックスタンドは2〜4列しかなく、リンクに近づいたり、離れたりと変則的なカーブを描いている。広島カープの本拠地マツダスタジアムのデザインを手掛けたことで知られるあの「環境デザイン研究所」が設計しただけあって、公営施設でありながら見た目のインパクトは他のアリーナとは比較にならない。惜しいのはプール兼用であるためスタンドとリンクの間に結構キョリがある事。アリーナの空間自体も広いので、専用リンクのような一体感に欠け、何となく散漫な雰囲気があるのは否定できない。
行き方:阪急電鉄京都線「西京極」駅より徒歩3分。西京極球場に隣接。
観戦したゲーム(1):
2007.12.05 アジアリーグ SEIBUプリンスラビッツ−チャイナ・シャークス

滋賀県立アイスアリーナ
所在地:滋賀県大津市
開場:2000年
収容人数:2,400人

Photo by 球場巡礼

 滋賀は神戸と並ぶ関西のホッケー処。アクセスが不便なのとスタンドとリンクの間が広いのに目をつぶればなかなか立派なアリーナ。大津市は西武の堤一族の出身地なのでコクド(後にSEIBUプリンスラビッツに改称)の主催試合が定期的に行われていた。試合当日にはアリーナのロビーにプリンスホテルや西武グループ関連企業のブースが並び賑わっていた。
行き方:JR東海道本線(琵琶湖線)「瀬田駅」より帝産湖南交通バス111系統「大津公設市場」行きで約10分、「県立アイスアリーナ前」下車スグ。(03年12月現在)
観戦したゲーム(2):
2000.11.22 日本リーグ コクド−西武鉄道
2003.12.25 アジアリーグ コクド−ハルラ・ウィニア